アルパカは、南米ペルーの中部から南部及びボリビア等、アンデス山地の海抜3500m以上の高地で飼育されております。ビキューナー、グァナコ、リャマ等と共にラクダ科に属し、アルパカにはワカヤ(Huacaya)とスーリ(Suri)の2種類あります。スーリの方が体格が小さいがその毛は細く、光沢もよく、毛足もやや長いです。しかし頭数は約6対1でワカヤの方が多いです。
ペルーで200万頭、ボリビアで5万頭飼育されているといわれておりますが詳細は不明です。通常10~12年生き、2~2年半で成獣になります。生後2年目位まではベビーアルパカと称され、22~27μと細く光沢があるので貴重品扱いをされます。中でもロイヤルベビーアルパカは、ペルーの標高4~5000mの険しい山岳地域で1年目の幼獣の毛だけを集めて、19~20μのものだけを選別し整毛した超極上品で年間1~2トンしか採れません。
アダルトのアルパカの繊度はワカヤで29~34μ、スーリで26から30μと太いですが、毛質が強力で、フェルトも縮絨もせず、大変ソフトで滑らかで保温力もあり光沢もあります。又、アルパカは多種の天然色の色があり、ホワイト、グレイ、ブラウン、ベージュ、ブラック等生来の自然の色彩を楽しむことができます。